きっかけは「年金」の存在だった

意外なことに、背中を押ししたのは「年金」の存在でした。Kさんの年代のサラリーマンは、女性の場合、61歳から特別支給の老齢厚生年金がもらえるのです。

Kさんは50歳の時、試しに年金定期便で知った年金受給予想額から、定年後の生活をシミュレーションしてみました。

そうすると、「今までの貯蓄に加えて年金があれば何とかやっていける。働いているうちに辞めることを前提にアクションを起こして、いざという時に備えておこう」と、定年後のキャリアを前向きに考えられるようになりました。

勉強会で情報収集をスタート

それからは、自分に何ができるか考え始めました。

ふと頭に浮かんだのは「お茶」でした。趣味としてお茶を学んでいたため、「これなら仕事にできるかもしれない」と思えたのです。ただ、いざ実行に移すには分からないことが多く、時期が早いとも感じていました。

そんな時、「東京セカンドキャリア塾」という東京都が主催しているセカンドキャリア支援の勉強会を知ることになります。Kさんが以前参加した「一般社団法人日本秘書協会」のセミナーで知り合った先生から、「キャリアの勉強会がある」と教えてもらったのでした。

「そこに行けば、自分の漠然とした定年後への思いも、ハッキリするかもしれない」

Kさんは早速東京セカンドキャリア塾へ行ってみることに。勉強会に参加してみると、定年後のお金、人間関係、キャリアについて学べただけでなく、受講者同士の情報交換も行われており、定年後のキャリアの大枠をイメージするのに大変役立ちました。

そこでの経験によって、「自分の得意なことを活かせたら、何とかなるかもしれない」と自信を持てるようになりました。