インデックスファンドは運用会社の経営を揺るがすか

では、インデックスファンドへの資金シフトと、運用の外部委託の増加は、運用会社の経営を揺るがす問題になるでしょうか。

運用会社は基本的に民間企業ですから、経営が行き詰まれば倒産します。もちろん倒産しても、運用資産は保全されるようなセーフティーネットを構築してはいますが、全く影響がないわけではありません。運用の持続性という点を考えれば、運用会社の「収益減少→経営難→経営破綻」という負の流れは、どこかで断ち切る必要があります。

とはいえ、同時にまだまだ運用会社には余裕があるのではないかとも言えます。

前掲した表にも示したように、運用会社の純利益率は軒並み2ケタです。三井住友DSアセットマネジメントのように、2.78%という非常に低い会社もありますが、たとえば日興アセットマネジメントの純利益率は23.00%もありますし、野村アセットマネジメントも19.70%です。

実際、一般事業法人の売上高当期純利益率がどの程度なのかというと、これは業種にもよりますが、1~5%程度です。業界平均値で見ると、建設業が3.4%、機械が5.3%、情報・通信が0.9%、輸送用機器が2.4%、化学が6.3%となっています。

それに比べると、たとえ減収減益とはいえ、運用会社の純利益率は相当に高いと言っても良いでしょう。投資信託会社の経営破綻が相次ぐほどのことではないので、その点は安心しても良いと思われます。