外貨建て終身保険へ加入したきっかけ
智明さんが加入した保険は、保険料を60歳まで払い続け、60歳以降はいつ解約しても返戻率は外貨ベースで100%超というものです。解約しなければ解約返戻金は増えます。
「銀行に預金しても増えないし、それに比べると外貨建ての保険は、為替の影響を考えなければ銀行より増える。少しでも多く増えてくれるなら……」
そんな期待から、智明さんは外貨建ての終身保険を契約しました。しかし、その後つみたてNISA を始めて含み益が出てくるのを見て、次第に「この保険に入ったままでいいのだろうか」と疑問を持つようになりました。
保険を解約して、インデックス投資をするべき?
相談に来られた時、「この保険は果たして続ける意味があるでしょうか? つみたてNISAでインデックス運用しておけば、十分増えるじゃないですか」とおっしゃっていました。
確かに、つみたてNISAの方が運用効率は良いでしょう。しかし「インデックス運用しておけば」良いのかと言われると、Yesとは決して言い切れません。
そのことをお伝えすると、「アクティブ運用をした方が良いのですか? アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないと聞きますし、しかも、手数料も高いのですよね。インデックス運用さえしておけばいい気がしているのですが……」と智明さんは話します。
智明さんのおっしゃる通り、アクティブはインデックスに勝てないと言われていますが、それはすべての投資信託にあてはまるわけではありません。
●「アクティブファンドに目を向けないのはもったいない」その理由とは?
続きは、後編【「保険を解約してインデックス投資に全振り」の選択に潜む2つの誤解】で解説します。