増える親戚同士のお金のトラブル
「こういうトラブル、実は結構多いんですよ。親が一人暮らしで、子供があまり関与していないことが分かると、八重子さんのような“親切ごかし”の人が寄ってきてお金を奪っていくんです。これを機に、西崎さん自身がもっと親の生活や、お金の管理に関わっていく必要があります。一人っ子だから大変かもしれませんが、そこは奥さんも巻き込んで」
南さんには母の認知機能が低下しているかもしれないからチェックしてもらった方がいいとも言われ、入院中に脳の検査を受けたところ、軽度認知障害(MCI)と診断されました。高齢でもあり、担当医からは施設入居を勧められました。
施設や介護業者の選定に際しては、南さんの助言が大変役に立ちました。そして今月、病院を退院した母は、自宅からほど近いグループホームに入居しました。
南さんに電話で報告したところ、「施設は八重子さんのような人からお母様を守る盾にもなるので、そこは安心できます。お忙しいとは思いますけれど、お母様がこの先の余生を楽しまれるよう、しっかりサポートしてあげてくださいね」と言われました。
今は南さんのアドバイスを守り、2~3日に1度、母に電話をしています。今年のお盆休みは妻と帰郷し、母を迎えて一緒に実家で過ごす予定です。その際に、母の今後やお金のことについても話し合いができたらと考えています。
※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。