ルール⑥上限1800万円のうち「成⻑投資枠」は1200万円まで

前述の通り、新NISAのハコには1800万円までお⾦を⼊れられます。そのうち、成⻑投資枠に⼊れられるのは1200万円まで、というのが【ルール⑥】です。成⻑投資枠ではハイリスク投資が可能なため、国⺠がリスクの高い投資ばかりしないようにして、資産を守るための制限を設けたのだと思われます。

このルールがあることで、

●リスクを抑えたい⼈は、新NISAの枠1800万円のうち全額をつみたて投資枠で使う
●資産を大きく増やしたい⼈は、1200万円分を成⻑投資枠、残り600万円分をつみたて投資枠として使う

と各々の投資⽅針にあわせて使い⽅を変えることができます。

ルール⑦今までの「NISA」とは別のハコとして扱う

2023年までNISA制度(以下、旧NISA)は3つに分かれていました。

1.つみたてNISA…⻑期・分散投資を⽬的とした制度
2.⼀般NISA…株など、⼀般的な投資を広めるための制度
3.ジュニアNISA…⼦どもの資産形成を進めるための制度

この3つの制度で投資できるのは、2023年末まで。2024年以降は旧NISAに新たにお⾦を⼊れることができなくなります。

では仮に、2023年末までに旧NISAで200万円を投資していた場合、2024年からスタートする新NISAではいくら枠が使えるでしょうか?

答えは1800万円です。旧NISAは新NISAとは別のハコなので、2023年末までにいくら投資していても「新NISAで投資できるのは1800万円まで」というルールは変わりません。詳しくは【新NISAは「前準備」が超重要! 知れば得する2023年の動き方】(本サイト記事)で解説しています。

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ここまで、新NISAの7つのルールをご紹介しました。新しい制度と言われると、「何だか難しそうだな」と身構えてしまいますが、こうしてポイントをおさえてみると制度の特徴が分かりやすくなってきたのではないでしょうか。

実際に制度が開始するのは少し先ですが、それまでは「自分はなるべくリスクを抑えたいのか、大きく資産を増やしたいのか」を考え、運用計画を作っておくとよいかもしれません。