ルール③ハコの上限1800万円は「⼊れたお⾦」でカウントする

3つ目のルールは、「ハコの上限1800万円は⼊れたお⾦でカウントする」というものです。具体的な数字で考えてみましょう。

まず、100万円の株を買って新NISAのハコに⼊れます。この株が1年後に120万円まで上がったとします。さらに、3万円の配当⾦も得られたとしましょう。

この時点でハコの中に⼊っている資産は「120万円の株」と「3万円の現⾦(配当⾦)」の123万円分。では、ハコに⼊る残りの金額はいくらになるでしょうか?

もしかすると、1800万円-123万円=1677万円、「残り1677万円だ!」と思った方もいるかもしれませんが、正解は1700万円です。

これが【ルール③】の特徴で、1800万円までお⾦を⼊れられるルールは「株や投資信託を買ったときの⾦額」でカウントされ、ハコの中でどれだけお⾦が増えても上限が変わりません。

ルール④ハコの中⾝は出し⼊れ⾃由

4つ目のルールは、「ハコの中⾝は出し⼊れ⾃由」というものです。これも具体的な数字で見ていきたいと思います。

まず100万円分の株を買ってハコに⼊れました。「次はどんな株を買おうかな?」と思っていた矢先に⾃宅の⾞が故障、すぐに買い替えなければなりません。

そこで、先ほど投資した株100万円のうち50万円を売ることにしました。そうすると、⼿元には50万円の現⾦が戻ってきました。では、現在のハコにはあといくらお⾦が⼊るでしょうか?正解は、

1800万円-50万円=1750万円

となり、残り1750万円です。これが【ルール④】の特徴で、ハコの中⾝を取り出すとその分だけ枠の上限も復活します。ハコに入れられる上限である1800万円を超えない限り、何度でも資産(株や投資信託)を出し⼊れすることができるのです。