とはいえ、この2年間で大きく変わったのは、私よりむしろ妻の方です。先野さんのアドバイスを守ってわが家の家計を改善させただけでなく、なんと、友人が勤務する雑貨店で働き始めたのです。妻は自分の収入には一切手を付けず、先野さんに相談しながら米ドル預金で運用しています。ここに来ての円安で、円換算した資産は大きく膨らんでいるようです。聞けば、この預金でオーシャニア・クルーズの世界一周旅行を目指しているのだとか。

この2年間、家計を見直して浮いたお金やボーナスの大半は住宅ローンの繰り上げ返済に回してきました。退職金での繰り上げ返済効果もあり、長かったローンが完済まであと2年を切りました。今のペースでいけば、65歳までには老後資金を200万～300万円上乗せできそうです。

先野さんとの出会いがなければ、わが家も住宅ローン破産していたかもしれません。先野さんや、先野さんに引き合わせてくれた婿には感謝しかありません。“蜘蛛の糸”で危ないところから引き上げてもらった上に、妻は仕事や投資という生きがいを見つけ、私も新しい職場で、この年になって初めて働くことの楽しさをかみしめています。最近はオンラインセミナーで為替や株の勉強に励む妻がまぶしく見え、次回の先野さんとの面談では、私も妻のように資産運用のアドバイスを受けてみたいと考えています。

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※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。