買い出し前に「使い切りゲーム」を開始

一番力を入れているのは、やはり食費の管理です。以前は「節約しなきゃ」と思いながらも、特売品を見つけるとつい買いすぎてしまい、冷蔵庫の中で野菜を腐らせてしまうことがよくありました。

これでは、安く買っても結局は「ゴミにお金を払っている」のと同じです。

そこで始めたのが、週末の買い出し前に冷蔵庫をほぼ空にする「使い切りゲーム」です。特に金曜日の夜は、残った半端な野菜と調味料で適当に炒め物やスープを作るのが日課になりました。

例えば、キャベツの芯や人参の切れ端、少しだけ残った挽肉なんかを全部放り込んで、味付けは中華風かコンソメ。これが意外と美味しく、結果的に食材の廃棄がゼロになった上に、無駄な買い物が減り、食費は目に見えて減りました。

特売品を追いかけるよりも、今あるものを活かすほうが、ずっと賢い節約だと気づいた成功体験です。

そして値上げラッシュの中で、私が思い切ってやめたことは、「コンビニのついで買い」です。

以前は会社帰りにコンビニに立ち寄り、翌日のコーヒーやちょっとしたお菓子を買うのが習慣でした。でも、よく考えると、コンビニはスーパーより割高な「便利料」を払っているようなものです。1回の買い物では少額でも、積み重なれば大きな金額になります。

●佐藤さんはこの無駄の見直しにより、毎月6000円もの節約に成功しました。しかし、これまで実践してきたすべての節約術が効果的だったわけではありません。後編【「結局一番の浪費だった」20円安い卵を求めて車で片道15分…底値追求でむしろ損した40代女性の教訓】では、佐藤さんの「失敗した節約法」についても深掘りします。