23年から上昇トレンド
住友理工の株価が順調です。2023年ごろから上昇傾向が強まり、株価は直近3年間で3.79倍に値上がりしました。PBR(株価純資産倍率)も、親会社所有者帰属持分ベースで1倍超えを達成しています。事業利益(※)が25年3月期までの3期で6.7倍に成長しており、業績拡大で見直し買いが入っていると考えられます。
※事業利益…売上高から売上原価、販売費および一般管理費を控除し、持分法による投資損益を含めて算出
【住友理工の株価チャート(過去5年間)】
・株価:2197円(2025年10月6日終値)
配当金はどうでしょうか。今期(26年3月期)は第1四半期に予想配当金を上方修正し、従来予想より3円増額、前期比6円の減配となる1株あたり60円の配当金を予定します。株価の上昇で配当利回りは低下の傾向ですが、足元では2.73%と、東証プライムの加重平均利回り(2.16%、25年9月)を上回る水準です。
【住友理工の予想配当利回り(26年3月期)】
・予想配当金:60円
・予想配当利回り:2.73%
出所:住友理工 決算短信
もっとも、住友理工は時価総額2200億円規模の中型株です。BtoB企業であることもあり、事業内容をあまり知らないという人も多いでしょう。今回は住友理工に焦点を当て、株価が上昇している理由に迫ります。