第1四半期決算公表後に買い加速 配当利回り3.6%

マンション建設首位の長谷工コーポレーションの株価が堅調です。コロナショック後、2021年3月以降は1500円前後で、23年7月以降は1800円前後で推移し、25年からはおおむね2000円台で取引されています。同年8月に今期(26年3月期)第1四半期の決算を公表すると買いが集まり、その後9月初旬では2500円台で売買されています(2025年9月8日終値時点)。

もっとも、中長期の値上がりは平均的です。長谷工コーポレーションの株価は5年間で73.8%上昇しましたが、同期間に日経平均株価は87.5%値上がりしています。株価の上昇率は市場をやや下回ることから、過熱感は限定的です。

【長谷工コーポレーションの株価チャート(過去5年間)】
・株価:2528.5円(2025年9月8日終値)

長谷工コーポレーションの株価の動きをグラフで表した図表(過去5年間)
 
出所:Tradingview
 

株価は上昇していますが、配当利回りは高い水準を維持しています。今期(26年3月期)は前期比5円の増配となる1株あたり90円の配当金を予定しており、予想配当利回りは3.56%に達します。また、31年3月期までの6年間は累進配当を実施する計画で、当面は連続増配が期待されます。

【長谷工コーポレーションの予想配当利回り(26年3月期)】

・予想配当金:90円
・予想配当利回り:3.56%

出所:長谷工コーポレーション 決算短信

この状況から、長谷工コーポレーションには配当金狙いの資金が集まりやすくなっていると考えられます。配当金の観点から同社の強みと課題を確認してみましょう。