代表取締役が異例の再任否決
太陽ホールディングスは株価が急伸しています。2024年に2050円で取引を終えた株価は、トランプショックで急落した25年4月も堅調に推移し、足元では4800円を突破しています(2025年12月1日終値)。株価騰落率は年初来でプラス134.5%(2.3倍)と、日経平均株価(同プラス23.6%)を大幅に上回ります。
【太陽ホールディングスの株価チャート(過去5年間)】
・株価:4808円(2025年12月1日終値)
株価は急騰しながらも、配当利回りは3.22%と比較的高水準です。太陽ホールディングスは25年11月、1:2の株式分割および配当金の増額を公表しました。今期(26年3月期)の1株あたり配当金は分割考慮後で10円の引き上げとなる155円に増額し、前期比では同60円の増配となる予想です。株価の上昇は配当利回りを低下させますが、大幅な増配が配当利回りを向上させています。
【太陽ホールディングスの予想配当利回り(26年3月期)】
・予想配当金:155円
・予想配当利回り:3.22%
出所:太陽ホールディングス 決算短信
株価上昇の背景には企業価値の向上期待があります。太陽ホールディングスは25年6月、株主総会で代表取締役の再任が否決されるという異例の事態を迎えました。株主の圧力の強まりを受け、株式の非公開化を念頭に改革の機運が高まっています。
太陽ホールディングスは、なぜ代表取締役の再任が否決されたのでしょうか。また、なぜそれが株価の上昇につながっているのでしょうか。経緯を振り返ります。
