今期20%営業増益へ上方修正 エレキが好調、医薬品も急改善
最後に業績です。直近で決算の公表のある今期(26年3月期)の第2四半期は増収増益で着地しました。売上高は前年同期比13.2%増、営業利益は同22.2%増でした。事業ごとの営業利益は主力のエレクトロニクス事業が同15%増、医療・医薬品事業は同161%増(2.6倍)となります。
エレクトロニクス事業は半導体パッケージ向けがメモリを中心に販売が好調でした。リジット基板向けも車載やスマートフォン向けを中心に販売が伸び、円高の影響をこなしつつ利益を伸ばします。医療・医薬品事業は、製造受託で受託が増加したほか、製造販売も販売量が増加し、大幅な改善となりました。
進捗も好調です。第2四半期の決算では通期予想が上方修正されますが、修正後でも進捗率は売上高で52.7%、営業利益で56.5%と順調な消化となっています。
【太陽ホールディングスの業績予想(26年3月期)】
・売上高:1288億円(+8.8%)
・営業利益:269億円(+21.9%)
・純利益:184億円(+70.7%)
※()は前期比
※同第2四半期時点における同社の予想
出所:太陽ホールディングス 決算短信
もっとも、株価の先行きには非公開化の判断が大きな影響を及ぼすと考えられます。業績は好調ですが、上場を維持する方向で材料が出てきた場合や、買収価格が想定より低い場合、株価の急落には覚悟しておきたいところです。