3期連続の増配を予定

武田薬品工業の株価が停滞しています。2022年は上昇トレンドを迎え、23年9月には一時4873円まで上昇しました。しかし、当時(24年3月期)の通期見通しを下方修正したこともあり、株価はその後4000円前後まで下落しました。以降は横ばいの展開となり、おおむね4000~4500円での推移が約2年半続いています。

【武田薬品の株価チャート(過去5年間)】
・株価:4196円(2025年11月4日終値)

武田薬品の株価チャート(過去5年間)
 
出所:Tradingview
 

株価は停滞の一方で、配当金は積み増してきました。1株あたり配当金は180円が常態化していましたが、24年3月期は15年ぶりに増配し188円へ引き上げました。翌25年3月期は196円とし、今期(26年3月期)は200円を予定します。実現すれば増配は3期連続となります。

【武田薬品の予想配当利回り(26年3月期)】

・予想配当金:200円
・予想配当利回り:4.77%

出所:武田薬品 決算短信

武田薬品工業は25年1月、長く同社を率いたウェバー氏が26年6月に退任すると公表しました。大きな節目を迎える今、今後の成長ストーリーに迫ります。