大手証券会社が目標株価を引き上げ

マクセル(旧・日立マクセル)の株価が上げ足を早めています。株価は2022年以降から緩やかな上昇トレンドを描いており、特に25年4月のトランプ関税ショックからは値上がりが顕著です。25年12月には、国内の大手証券会社が目標株価を引き上げたことが伝わり、株価は2471円の年初来高値まで上昇しました。

株価の上昇を受け、1倍割れが続いたPBR(株価純資産倍率)は1.12倍まで改善しています。一方で、配当利回りは低下しており、今期(26年3月期)の予想配当利回りは足元で2.11%となっています(25年12月16日終値)。もっとも、東証プライム市場は加重平均で同2.05%(25年11月)であり、マクセルは平均的な水準といえます。

【マクセルの株価チャート(過去5年間)】
・株価:2369円(2025年12月16日終値)

マクセルの株価の動きをグラフで表した図表(過去5年間)
 
出所:TradingView
 

【マクセルの予想配当利回り(26年3月期)】

・予想配当金:50円
・予想配当利回り:2.11%

出所:マクセル 決算短信

マクセルは、株価が上昇した現在も時価総額1000億円規模の中型株です。なぜ株式市場で注目されているのでしょうか。理由に迫りましょう。