独立系大手投資調査会社のモーニングスターは、『モーニングスター・アワード2026』を発表・表彰した。長期的なリスク調整後リターンの実績と将来見通しなどの定量・定性調査に基づき、モーニングスターのマネジャーリサーチ部門が、高く評価した投資ファンドおよび運用会社を表彰する。なお、日本では対象となる運用会社は約70社、対象ファンドは約1500本(個人投資家が投資可能な運用商品5000本のうち、アワード選定対象となるカテゴリーに属する本数)。
※メソドロジーについては、モーニングスター社のウェブサイトで公開されている。

3月12日に帝国ホテル(東京)で開催された授賞式では、優れたファンドのラインアップを有する運用会社1社、全5部門(日本株式、世界株式、REIT、債券、アロケーション)からなる部門別ファンド15本が表彰された。

受賞結果は以下の通り。

運用会社アワード
受賞会社:フィデリティ投信(写真は表彰の際のフィデリティ投信の皆さん)

 

部門別ファンド・アワード ※優秀ファンドは、運用会社の五十音順

日本株式   
最優秀ファンド
iシェアーズ・コア日経225 ETF(ブラックロック・ジャパン)
優秀ファンド
iシェアーズ・コア TOPIX ETF(ブラックロック・ジャパン)
大和住銀DC国内株式ファンド(三井住友DSアセットマネジメント)

世界株式
最優秀賞ファンド
パインブリッジ・ワールド株式・オープン(パインブリッジ・インベストメンツ)
優秀ファンド
iシェアーズ・コア MSCI 先進国株(除く日本) ETF(ブラックロック・ジャパン)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) (三菱UFJアセットマネジメント)

REIT 
最優秀ファンド
MAXIS 高利回りJリート上場投信(三菱UFJアセットマネジメント)
優秀ファンド
フィデリティ・Jリート・アクティブ・ファンド(資産成長型) (フィデリティ投信)
MAXIS Jリート・コア上場投信(三菱UFJアセットマネジメント)

債券  
最優秀ファンド
ピムコ・インカム・ストラテジー・ファン〈限定為替ヘッジあり〉(年2回決算型)
(三菱UFJアセットマネジメント)
優秀ファンド
NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし) 連動型上場投信
NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信
(ともに野村アセットマネジメント)

アロケーション
最優秀ファンド
三井住友・DC年金バランス70(株式重点型)
(三井住友DSアセットマネジメント)
優秀ファンド
ダイワ・ライフ・バランス70 (大和アセットマネジメント)
野村世界6資産分散投信(成長コース) (野村アセットマネジメント) 

式では、受賞ファンドのファンドマネジャーや担当者も登壇し、ファンドの特色やパフォーマンスの秘訣、喜びの弁を語った。

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新NISAの開始から丸3年が経ち、NISA口座は既に約2800万口座(日本証券業協会『NISA口座の開設・利用状況』/2025年12月末時点)を超えている。また、国内公募投資信託の純資産残高も300兆円を超えた(投資信託協会『投資信託概況』/2025年12月)。投資信託を活用した資産形成は、すでに一般的な選択肢になりつつある。

この3年間、各種データから多くの投資家が海外株式インデックスファンドから投資を始めたと考えられる。市場環境も概ね好調であったため、インデックスファンド単体でも相応のリターンを得られるケースが多かった。

しかし、足元では状況が一変している。イラン情勢をめぐる地政学リスクの高まりや米国金利の不透明感により、市場の先行きが不透明な局面が続いている。こうした状況下においては、1つのアセットクラスや1つの指数に連動する投資だけでは対応しきれない可能性がある。複数の資産への分散投資や、独自の戦略で運用されるアクティブファンドの活用は検討する価値があるだろう。

2本目、3本目のファンドを考えたり、投資戦略を見直したりしたい投資家にとって、本アワードの結果は貴重な参考情報になるだろう。