5年間の継続勤務で年金が年7万円以上アップ

明憲さんが65歳以降、月給24万円で70歳まで5年間勤務して保険料を掛けると、70歳になった頃には、65歳時点と比べて年額7万円以上増える計算となります。つまり、老齢厚生年金は年額161万円以上となり、年額78万円の老齢基礎年金とあわせると239万円以上となる見込です。明憲さんは「年額7万円以上、月額だと6000円は増える計算か。70歳以降、少しでも年金が多い方が安心だな」と増える年金について確認します。

こうして、明憲さんは65歳以降も週4回勤務で引き続き会社にお世話になることを決めました。ずっと会社中心の生活で、退職したら自由な時間をどう過ごしたらいいのか分からなくなるのではないかと気付き、平日の残り1日や土日は完全にリタイアした後の生活に向けて新たな趣味・活動を見つけたり、始めたりすることにしたのでした。

年金を受けられる年齢になっても働くと、年金の受給者でもあり被保険者でもあることになりますが、引き続き掛けた保険料がいつ、どのタイミングで受給額に反映されるかを事前に確認しておきましょう。

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