払った保険料はどうなる?

しかし、これまで明憲さんは会社中心の生活をしてきましたし、65歳以降も勤務している先輩を見ていると、「とりあえず働いている方がいいのかな……」と思うようになります。一方で「けど年金暮らしもできるのに保険料払うなんてなぁ。この払った分の保険料ってどうなるんだろう」と疑問が出てきます。そこで、今まで一度も行ったことのない年金事務所で話を聞いてみることにしました。

その当日、早速担当の職員に「40年以上会社に勤めてきて、厚生年金の保険料かなり払ってきて、それでやっと65歳で年金が受け取れる。65歳で年金も受け取れるようになるのに、70歳まで年金の保険料を払うのかと思うと……」「この払った保険料はどうなるのでしょう……」と気になる疑問をぶつけます。

職員は「その保険料、掛け捨てにはなりませんよ。あとでその分受け取る年金が増えます。保険料を払っている方が70歳で完全にリタイアしてからの生活が安心できるものになると思いますよ」とのことです。

年金を受け取れるようになってから掛け続けた保険料は、受け取る年金にどのように反映されるのでしょうか。

●65歳からの働き方に悩む明憲さんが、年金事務所での相談を経て選んだ道とは? 編【定年後の選択「週4回勤務で月給24万円」か「ゆっくり年金生活」か? 64歳会社員が老後のメリットを考え下した決断は…】で詳説します。

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