為替は
2つ目のテーマです。まずドル円相場を見てみます。1月の158円台から見ると141円台まで17円も円高ドル安が進みました。ここで他通貨と円相場の動きを比較してみたいと思います。ロシアによる軍事侵攻により世界的なインフレが進みドル高円安になった2022年の年初を100として、ドル指数を構成する6通貨がドルに対してどのような動きを示したのかを指数グラフとしてまとめました。

スイスフランは2015年以来のスイスフラン高ドル安水準まで戻っています。ユーロ・ポンドやスウェーデンクローナといった欧州通貨も2022年初頭の水準近くまで戻っていますし、カナダドルもかなり戻っている状況です。
一方の日本円は1月から円高方向に戻しているものの、2022年初頭からはまだ約2割も円安ドル高の水準です。さらに言えば昨年8月に記録した高値139円台にも、いまだ届いていません。

2025年2月の頭を100として同じ図を作成しました。こちらでもスウェーデンクローナはドルに対して10%超、上昇しています。日本はスイスフラン、ユーロに次ぐ4番手です。ですから2月頭と比べるとスウェーデンクローナ・円、スイスフラン・円やユーロ・円は寧ろ円安ということになります。