相互関税ショックで急落、株価1500円台に

JFEホールディングスの株価は2年ぶり安値まで売られています。コロナショック以降は順調に上昇し、2024年3月には2646.5円まで買われました。しかし、以降は一転して下落トレンドとなります。

さらに、2025年4月には米トランプ政権による世界共通関税および相互関税に伴う急落も生じました。足元は2023年4月以来となる1500円台での取引となっています。

【JFEホールディングスの株価チャート(過去5年間)】
・株価:1560.5円(2025年4月7日終値)

 
出所:Tradingview
 

株価の急落により、配当利回りは大きく上昇しました。2025年3月期は1株あたり100円の配当金を予定しており、配当利回りは6.4%に達します。

【JFEホールディングスの予想配当利回り(2025年3月期)】
・予想配当金:100円
・予想配当利回り:6.41%

出所:JFEホールディングスホームページ

配当金を受け取るならNISA口座を活用しましょう。配当金は額面の約2割が税金として徴収されるため、手取りはおよそ8割です。しかし、NISAなら非課税で受け取れます。つまり、NISAなら同じ銘柄でも配当収入を約25%増やすことが可能です。

なお、投資額には制限があります。NISAでは成長投資枠を通じて個別株式に投資できますが、投資可能額は年240万円です。JFEホールディングスの場合、現在の株価水準で1500株まで購入でき、計画どおりなら総受取配当金は15万円となります。

ただし、JFEホールディングスは厳しい事業環境が続いています。鉄鋼需要が低迷しており、2025年3月期は大幅な減益の計画です。さらに、米国の関税は自動車に焦点を当てており、自動車は鉄鋼の主な出荷先でもあります。配当利回りだけで判断せず、投資は慎重に検討したいところです。

JFEホールディングスは配当金を維持できるのでしょうか。業績と配当政策から探ってみましょう。