バランス型は約13%
以下は、「投資信託 上記以外」が17.8%、「投資信託(インデックス型)複数資産に投資している(バランス型)」10.2%と続いた。バランス型は、「アクティブ型(バランス型)」、「タイプは不明だがバランス型」という回答を含めると全体の約13%となった。
2024年中の新NISAにおける購入銘柄のタイプ<つみたて投資枠>
※ つみたて投資枠で購入された銘柄数(n=9,397) 一人あたり購入銘柄上位5銘柄を集計しているため、n値は延べ銘柄数。購入銘柄数及び購入銘柄のタイプが「わからない・不明」の回答を除く
なお、1位と2位がインデックス型の全世界株投信となり、合計で約56%を占めている。調査では、一人あたり購入銘柄上位5銘柄を集計しているため、その条件での結果となるが、投資スタイル別で見るとインデックス型が約66%、アクティブ型が約6%、それら以外が約24%。わからないという回答も約4%あり、具体的な投資対象を把握していないケースも見受けられた。
この結果から、つみたて投資枠の利用者は、特にインデックス型の投資信託を好む傾向が強いことが明らかとなった。長期的な資産形成を目指す投資家にとって、低コストで広範な市場に投資できる手段として魅力的に映っているためと考えられる。
なお、つみたて投資枠で投資できる商品は金融庁が定める「長期積立分散」に適するという基準を満たす投資信託のみに限られる。つみたて投資枠対象商品は現在319本、うちインデックス型254本、アクティブ型等57本、ETF8本となっている(2025年4月1日時点、出所:金融庁「つみたて投資枠対象商品届出一覧」)。
つみたて投資枠という名称が示すとおり、投資方法は基本的に毎月一定の金額を積み立てて運用していくスタイルとなる。なお、利益が非課税になる新NISAでは、投資信託以外にも個別株式などに投資することが可能だ。その場合は成長投資枠を活用することになる。
●成長投資枠ではどのような商品が人気なのか。後編 新NISA「成長投資枠」最も買われたものは?【7610人調査】 で詳説する。
調査概要:「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」 調査主体:日本証券業協会 調査対象:2024年に新NISAで金融商品を購入した7610人 調査時期:2025年1月 調査方法:インターネット調査