2024年中に新NISAで金融商品を購入した全国10代~70代の男女7610人を対象に実施された「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」(日本証券業協会)。新NISAの購入・売却金額や銘柄数、購入・売却商品とその理由や損益などを聞いている。そのうち50代に絞った「つみたて投資枠」投資額について傾向を見ていこう。
【男性50代】つみたて投資枠1位「120万円」の利用が約2割
男性50代のつみたて投資枠の購入金額は、非課税投資枠の上限額「120万円」が19.7%と最も多かった。以下、「20万円~40万円未満」15.3%や「5万円未満」14.0%など、幅広い金額帯に分散している。50代はライフステージが人によって異なる年代だが、この結果から投資姿勢に大きな違いがあることが分かる。

男性50代「つみたて投資枠」購入金額ランキング
1位 120万円 19.7%
2位 20万円~40万円未満 15.3%
3位 5万円未満 14.0%
4位 40万円~60万円未満 11.8%
5位 10万円~20万円未満 9.5%
6位 5万円~10万円未満 8.7%
6位 60万円~80万円未満 8.7%
8位 100万円~120万円未満 7.3%
9位 80万円~100万円未満 4.9%
(n=549)
男性50代のつみたて投資枠の購入金額は「120万円」が1位で約20%を占める。次いで少額帯の「20万~40万円」が2位、「5万円未満」が3位に位置し、小口投資を好む傾向も見られる。50代は人によってライフステージが顕著に異なる年代でもあるため、新NISAの利用動機も同様といえそうだ。
具体的には、既に子どもが巣立った家庭では老後資金の準備、まだ子どもが小さいなら教育資金の用意といった目的でつみたて投資枠を利用している家庭もあるだろう。また独身者なら終の棲家を求めて住宅購入のために新NISAを活用中といった人もいるかもしれない。なお、平均購入金額は55.1万円だった。