【女性50代】つみたて投資枠は「5万円未満」がトップ

女性50代の「つみたて投資枠」購入金額は「5万円未満」が1位で17.3%を占めた。5万円未満だと毎月の積立額は、年始から始めた場合で約4000円。年の途中から少額で始めた人や、あるいはとりあえず口座を開設してみたが、投資はしていない人なども含まれる可能性もある。

出所:日本証券業協会「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」
 

女性50代「つみたて投資枠」購入金額ランキング

1位 5万円未満 17.3%
2位 20万円~40万円未満 16.2%
3位 10万円~20万円未満 15.6%
4位 120万円 14.3%
5位 40万円~60万円未満 12.5%
6位 5万円~10万円未満 10.3%
7位 60万円~80万円未満 5.3%
8位 80万円~100万円未満 4.4%
9位 100万円~120万円未満 4.2%
 (n=456)

2位、3位も10万円~40万円未満の少額投資となっており、「120万円」が16.8%とトップだった60代女性とは顕著に違う傾向が現れた。なお50代女性の平均購入金額は44万円だった。

50代では子どもの進学費用や住宅ローン返済の最終局面など、ほかに優先しないとならない支出がある人もいることだろう。まだ退職金の受け取りや年金受給も先であるため、投資に大きな資金を振り向けるという段階でもないだろうことも、新NISAつみたて投資枠で少額投資の傾向にある理由となっているかもしれない。

いずれにしても資産運用では分散投資を基本としつつ、年代やライフステージに応じたリスクコントロールを行うことが重要だ。新NISAでは投資信託のほか、成長投資枠で運用できる国内外株式などをバランス良く組み合わせて資産成長を目指すことが有用だろう。

50代のつみたて投資枠の利用傾向が分かったところで、成長投資枠の方はどのように活用しているかも見ていこう。

●気になる「成長投資枠」の利用動向は後編【50代】新NISA「成長投資枠」投資額ランキング「速報版」にて詳報している。

調査概要:「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」 調査主体:日本証券業協会 調査対象:2024年に新NISAで金融商品を購入した7610人 調査時期:2025年1月 調査方法:インターネット調査