2024年中に新NISAで金融商品を購入した全国の10代~70代の男女7610人を対象に実施された「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」(日本証券業協会)。同調査では購入・売却金額や銘柄数、購入・売却商品とその理由や損益などを聞いている。そのうち年収500万円~700万円未満の人たちの「つみたて投資枠」(1081人)、「成長投資枠」(1001人)の投資額について傾向を見ていこう。
【年収500万円~700万円未満】つみたて投資枠1位は僅差で「120万円」
調査によると、年収500万円~700万円未満の人のつみたて投資枠の購入金額は、「120万円」が17.9%と最も多かった。年初から積立を開始していた場合は月額10万円の積立額となる。
【年収500万円~700万円未満】「つみたて投資枠」購入金額ランキング
1位 120万円 17.9%
2位 20万円~40万円未満 17.8%
3位 40万円~60万円未満 14.3%
4位 10万円~20万円未満 12.7%
5位 60万円~80万円未満 10.1%
6位 5万円~10万円未満 8.6%
7位 5万円未満 8.1%
8位 100万円~120万円未満 5.7%
9位 80万円~100万円未満 4.7%
(n=1081)
ただ、2位の「20万円~40万円未満」は17.8%とわずか0.1ポイントの差しかない。仮に1月から開始して年間30万円と試算すると、月額2万5000円の積立額となる。
グラフを見ると、20万円~40万円未満を山の頂に前後の金額帯で稜線を描き、再び120万円で大きな山が出現している点が特徴的だ。