2024年中に新NISAで金融商品を購入した全国の10代~70代の男女7610人を対象に実施された「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」(日本証券業協会)。同調査では購入・売却金額や銘柄数、購入・売却商品とその理由や損益などを聞いている。そのうち年収1000万円以上の人たちの「つみたて投資枠」(333人)、「成長投資枠」(344人)の投資額について傾向を見ていこう。

【年収1000万円以上】つみたて投資枠1位は満額「120万円」で4割

年収1000万年以上の人のつみたて投資枠の購入金額は、「120万円」が39.6%と最も多かった。約4割を占め、他の金額帯を抑えて圧倒的に高かった。下記のグラフを見ると右端の120万円が突出していることがよく分かる。

 
出所:日本証券業協会「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」
 

【年収1000万円以上】「つみたて投資枠」購入金額ランキング

1位 120万円 39.6%
2位 80万円~100万円未満 9.6%
3位 40万円~60万円未満 9.0%
3位 100万円~120万円未満 9.0%
5位 20万円~40万円未満 8.7%
6位 10万円~20万円未満 8.4%
7位 60万円~80万円未満 8.1%
8位 5万円~10万円未満    4.8%
9位 5万円未満 2.7%
(n=333) 

2位以下7位まではそれぞれ約1割ずつと分散傾向にある。年収が1000万円以上という共通項はあるものの、投資に使う金額はそれぞれだ。各投資家が家計状況や資産計画、ライフスタイルなどに合わせて積立金額を決めているだろうことは想像に難くない。