【年収1000万円以上】成長投資枠1位は満額「240万円」で3割

年収1000万円以上の人の成長投資枠の購入金額は、「240万円」が33.7%と最多だった。下記のグラフを見ると右端の240万円が突出していることがよく分かる。

 
出所:日本証券業協会「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」
 

【年収1000万円以上】「成長投資枠」購入金額ランキング

1位 240万円 33.7%
2位 50万円~100万円未満 14.0%
3位 200万円~240万円未満 13.7%
4位 100万円~150万円未満 12.2%
5位 150万円~200万円未満 8.4%
6位 20万円~50万円未満 7.3%
7位 10万円未満 7.0%
8位 10万円~20万円未満 3.8%
(n=344) 

2位は「50万円~100万円未満」が14.0%だった。1位の「240万円」(33.7%)の半分以下となっている。続く3位「200万円~240万円未満」は13.7%で、1位と合わせると約47%となる。つまり年収1000万円以上の人の半数程度は、成長投資枠に年間200万円以上を投じていることになる。

全体を見ると、100万円以上が約7割を占めており、年収の高さゆえ高額投資を行っている人が多い傾向にあるようだ。一方で、20万円未満の少額投資も1割と、慎重派も存在する。

新NISAで非課税メリットを享受

新NISAは年収1000万円以上の高所得者にとっても有効な節税制度の代表だろう。年収1000万円以上の場合、投資資金も相応に投入できる可能性が高まる。つみたて投資枠だけでなく成長投資枠も利用してリスクを分散したポートフォリオを組むことも一案だ。

また、結婚している人であれば夫婦で新NISAを始めることを視野に入れてもよいかもしれない。それぞれの年間非課税枠の上限額は360万円であり、合計で年間720万円となる。この枠内での投資から得た利益が非課税になるのは大きなメリットだろう。

●気になる他の年収帯の傾向は【年収700万円~1000万円未満】新NISA「つみたて投資枠」「成長投資枠」投資額ランキングにて詳報している。

調査概要:「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」 調査主体:日本証券業協会 調査対象:2024年に新NISAで金融商品を購入した7610人 調査時期:2025年1月 調査方法:インターネット調査