2024年中に新NISAで金融商品を購入した全国10代~70代の男女7610人を対象に実施された「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」(日本証券業協会)。購入・売却金額や銘柄数、購入・売却商品とその理由や損益などを聞いている。そのうち50代に絞った「成長投資枠」の投資額について傾向を見ていこう。

【男性50代】成長投資枠「240万円」がトップで約2割

 
出所:日本証券業協会「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」
 

男性50代「成長投資枠」購入金額ランキング

1位 240万円 18.2%
2位 10万円未満 16.5%
3位 50万円~100万円未満 16.1%
4位 20万円~50万円未満 14.5%
5位 200万円~240万円未満 11.4%
6位 100万円~150万円未満 10.9%
7位 10万円~20万円未満 7.2%
8位 150万円~200万円未満 5.2%
(n=559)

男性50代の新NISA「成長投資枠」の購入額は、1位「240万円」18.2%と上限額いっぱいまで活用している層がトップだった。一方で、2位は「10万円未満」で16.5%。3位「50万円~100万円未満」16.1%と合せると約3割となり、少額からの「お試し投資」と見られる利用の仕方も推察される。なお、平均は110.7万円。男性(全年代、3535人)の平均が109.7万円なので、ほぼ同等といえそうだ。

50代は今後、退職金や年金の受取が視野に入ってくる年代でもある。その一方で、昨今、人生100年時代といわれるようになり、50代は折り返し地点に過ぎなくなった。新NISAでは中長期的な視点での資産形成を目指しつつ、余剰資金での運用を心掛けたい。

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