丹羽久美子さん(仮名)は名古屋市の自動車部品会社の経理部に勤務するワーキングマザー。ご主人も同じ会社のエンジニアとして働いています。2年前にひとり娘が大学生になり子育ては一段落したそうですが、今度は岐阜県内の実家でひとり暮らしをしていた母親の認知障害が進み、2024年にはついにグループホームに入居することになりました。
丹羽さんには妹がいて外科医と結婚し都内のタワーマンションに住んでいますが、母親がそういう状態になっても一切合切を丹羽さんに任せっ放し。ところが、母親がグループホームに入居するに当たり、実家の片付けに出向いた丹羽さんが母親のタンス預金を300万円ほど発見した話をすると、丹羽さんに無断で帰郷して実家の家探しをし、母親が使っていたブランドバックやアクセサリーなどを持ち出したのです。
驚いた丹羽さんが妹と連絡を取ろうとしてもなしのつぶて。そこで丹羽さんは妹の自宅を急襲する作戦に出たのですが、その結果、とんでもない事実が発覚します。丹羽さんに驚愕の体験を話してもらいました。
〈丹羽久美子さんプロフィール〉
愛知県在住
47歳
女性
会社員
会社員の夫、大学生の長女と3人暮らし
金融資産1800万円
岐阜の実家では、10年前に父が亡くなった後、母がずっとひとり暮らしをしていました。
2人姉妹の長女の私は、大学も勤務先も名古屋。2歳上の夫とは社内結婚だったので、結婚後もずっと名古屋です。
一方、東京の大学を出て東京で就職した妹は、勤務先の病院で知り合った外科医と結婚し、都内のタワーマンションで暮らしています。
妹は自称セラピストで以前はサロンを構えていたこともありますが、今は特に仕事をしているわけでもなく、ほとんど専業主婦状態のようです。にもかかわらず、口を開けば「やることがたくさんあって忙しい」と言うばかりで、実家には数年に一度顔を見せるくらいです。
高齢の母を放っておくわけにはいかず、私が仕事の合間を縫って隔週で実家に帰り、病院に連れていったり、必要なものを買ってきたりしていました。