自分ファーストな彼
中国四国地方在住の小倉さん(30代・既婚)は、19歳のときに1歳先輩の男性と大学のサークルで出会い、それから3年後に交際に発展。
卒業試験に落ちて、卒試留年した彼より先に社会人になった小倉さん。医療関係の仕事に就いた小倉さんは、まだ学生の彼とのデート費用を全部負担。彼は「出世払いするから!」と冗談めかして言い、小倉さんも「今の時代、男だけがおごるべきとも思わない」と、気に留めていなかった。
翌年卒業試験に受かった彼は、遠方に配属が決まり、遠距離恋愛に。結婚を視野に入れて交際していた小倉さんと彼は、「お互い貯金して、結婚式費用や新居関連費用を折半しよう!」と話していた。
ところがその約2年後、いざ結婚しようという段になった小倉さんが彼の貯金額を聞き出すと、
・車のローンが600万円
・奨学金の残額が400万円強
・貯金が20万円
ということが判明。
「彼はこの2年間、年収800万円、手取りでも500万円はあったはずでした。それなのに車のローンと奨学金の返済でマイナスに陥っていることにがくぜんとしました」
小倉さんが婚約破棄を切り出すと、彼は泣き落としにかかり、そこに早く嫁に行かせたい小倉さんの母親から「これから返してもらえばいい」と説得される。
そのため小倉さんは、結婚式にかかる費用と2人で暮らす新居にかかる費用など、すべてを自分の貯金から出し、彼には結婚後の給料から返してもらうことに。
ただ、彼のおおらかさに惹かれていたものの、金銭管理や金銭感覚のズレに不安を抱いた小倉さんは、結婚後の家計管理は自分が務め、お小遣い制とすることで彼と合意した。