毎月続ければドルコスト平均法を活かせる
少額であれば、毎月無理なく投資を続けることができます。では、毎月投資を続けることで、どんな利点があるのでしょうか。結論から言うと「ドルコスト平均法」を活かした投資ができる点が大きなメリットです。
そもそも、投資で勝つ方法は大昔から変わりません。安いときに買い、高いときに売る。これさえできれば、どんな投資でももうけることができます。と、言うだけなら簡単ですが……目の前の株は、買い時なのか、売り時なのか。その正確な判断ができないからこそ、投資で損する人と得する人が現れるのです。一方で、「安いときにたくさん買って、高いときには少しだけ買う」という投資であれば、実は誰でもできる方法があります。その答えこそが、定額・定期の投資です。
例えば、投資信託を毎月1万円買うケース。今月、投資信託の価格が1000円だったので、あなたは10口分を購入しました。しかし翌月、価格が800円まで下がってしまった。この場合、12.5口分を買うことになります。さらに翌月、価格が1250円まで上がった。ここでは買える口数が減り、購入数は8口になります。
このように、毎月一定額を投資することで、安いときはたくさん、高いときは少なく買うことができます。ベストな投資ではないけれど、平均してベターな投資ができる。この手法をドルコスト平均法と言います。
この、ドルコスト平均法による投資。実は、投資の素人がやってもプロがやっても結果が変わりません。
短期投資の場合、実力によって明らかに差が出ます。1回の取引なら勝てるかもしれませんが……何度も繰り返すと、投資初心者がトータルで勝つことは難しくなります。
一方でドルコスト平均法であれば、機械的に「安いときに多く、高いときに少なく買う」という投資ができます。“機械的に”取引するからこそ、投資のプロでもド素人でも、同じ結果にしかならない。
ドルコスト平均法を使えば、「プロとの差を埋めることができる」とも言えるでしょう。