投資のお金を捻出・増額するには? 資産形成の大原則を知る

最後に、「家計がギリギリで、少額投資すら難しい」もしくは「支出が重なる時期で投資に少額しかお金をまわせない」という場合、どんなステップを踏めばいいでしょうか。

まず資産形成の大原則として思い出していただきたいのは、投資にまわすお金を捻出・増額するためには、①支出を減らす、②収入を増やす、のどちらかのアプローチが必要ということです。

今すぐできることは、支出の削減。よく言われる話ですが、最も手っ取り早いのは固定費の見直しでしょう。“削っても生活レベルがあまり変わらない固定費”を徹底的に洗い出すことが先決です。

そして次に、収入を増やすために動く手もあります。現職で昇給を目指したり、近い将来に転職して収入を上げたりすることが難しければ、スキルを磨ける副業で“毎月の収入にプラス1万円”を目指す選択肢も。

このように、支出を減らして収入を増やせば、以前よりお金が浮いてきます。その“浮いたお金”でゼイタクしよう! ではなく、次のステップとして「投資」を考える習慣をつけましょう。

資産形成のコツは、身を削った節約でも、とんでもなく高い給料でも、投資で一山当てることでもありません。実態はつまらないと感じるほど堅実かつシンプルなものであり、①少なくした支出、②できるだけ増やした収入、③コツコツ手堅い投資の継続、の組み合わせでしかないのです。

参考
・楽天証券「かぶミニ®(単元未満株取引)」
・SBI証券「単元未満株(S株)」
・日本証券業協会「定額購入法(ドル・コスト平均法)」