サラリーマンの退職金は減少傾向と言われています。もちろん、退職金の額は人によって異なりますが、「減っている」と言われると、働くモチベーションが下がってしまう人もいるのではないでしょうか?
退職時にもらえる退職金は、「賃金の後払い」と言われます。この賃金の後払いを少しでも多くもらう方法はあるのでしょうか? 今回は、ただ漫然と定年を待つのではなく、定年までに自分でできる「退職金の増やし方」について考えてみたいと思います。
順調に昇進・昇給すれば退職金も増えるが……
会社員の退職金は、勤続年数が長く、昇進や昇給があればあるほど増えていくのが一般的です。
退職金の計算方法には、複数の種類があり、会社によって採用されている制度が異なります。日本では、勤続年数の増加と給料の上昇に連動して退職金が増える「賃金連動制」や「勤続年数比例制」という計算方法が昔から一般的でした。
近年は、勤続年数や職能等級、役職などをポイント化して一定期間ごとに付与し、能力や実績を退職金に反映しやすくする「ポイント制」を採用している会社が増えているそうです。
「ポイント制」は、伝統的な退職金の計算方法より能力主義、成果主義を重視したものとなっています。つまり、今の世の中では、在職中に活躍し、実績を残すことが退職金増額の王道と言えます。
とはいえ、順調に実績を残し、昇進していく人ばかりではないのが現実です。会社の中でなかなかうまく爪痕を残せていない人が、少しでも退職金を多く手にする方法はないものでしょうか?