ようやく気付いた実家の「ヤバさ」。それでも縁を切れずに悩む兄
基本的に穏やかな拓真さんですが、さすがに今回は黙っていられず、改めて実家に文句を言いに戻りました。ところが両親は、こんなことがあっても「嫁に出すまでの辛抱だから」などと言う始末です。この時、彼は初めて両親のダメさ加減に気付いたといいます。そしてもちろん、妹のことも。
その後、彼は頻繁に実家に連絡&帰省をしました。今にして思えば、会話ができただけでもマシですが、それでも妹は何も変わらなかったそうです。妹に変わってもらおうといろいろ提案したものの、就職や婚活はもちろん、アルバイトやダイエットさえ妹は拒否したそうです。
幸いにも両親には妹の危機的状況を分かってもらえたものの、そのように育てた負い目から、どうしても両親は妹に対して何も言えなかったとのことでした。今さら言っても変わらないという諦めもあった様子です。そしてそれは正直なところ、彼も同じ思いだったと振り返ります。
どこまでいっても、彼には実家や妹との縁を切るという発想はありませんでした。そしてだからこそ、前回の経験から、妹に変わってもらわないと自分が結婚できないというジレンマに陥ってしまったといいます。
1年後、そんな彼に意外な展開が待ち受けていました。後編【“引きこもりの妹”で何度も婚活がダメになっても…「実家と妹を見限れない」30代男性が迎えた「劇的な結末」】で、ご確認ください。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。