飲み会に誘われれば積極的に参加! しかし結果は…

早速、横田さんは行動に移ります。まずは手始めに、学生の頃を思い出して積極的に飲み会に参加してみました。実際のところ、彼女は「飲み会に参加すれば、あの頃のように誰かしらに誘われるはず。私はその中から良い男性を選ぶだけ」と思っていたといいます。

しかし、どういうことでしょう。彼女の思惑とは裏腹に、誰からも誘われなかったのです。そもそも参加者の多くが既婚者であり、一部の未婚者は「見た目からして結婚相手として見られない男性ばかりだった」といいます。その後もさまざまな飲み会に参加しましたが、結果はいつも同じだったそうです。

幸か不幸か、この頃でも彼女の平日は多忙でした。飲み会は基本的に週末参加だったので、良くも悪くも週明けには忘れ、仕事に集中していたそうです。このため、「今回はたまたま運が悪かっただけ。いつか良い出会いがあるはず」と思い続けていたといいます。

しかし、そんな婚活を1年ほど続けた頃、さすがに少し思うところが出てきたそうです。

「1年も婚活を続けて、いっこうに良い男性と出会えないなんて……どうして?」

彼女は心底、不思議に思うとともに、少しずつ結婚に対して焦りが出てきました。

妥協を意識するも、つい「平均以上」を求めてしまう

結婚に焦りが出てきた横田さんは飲み会がある度に、今まで以上に気合を入れて参加するようになりました。参加前には入念にメイクを直し、男性に積極的に話しかけるようにしたといいます。その一方で彼女は妥協も意識して、今までなら避けていたような男性にも声をかけたそうです。

……しかし、それでもダメでした。

良さげな男性は当然に、そうでない男性が相手でも、まるでその後につながらなかったのです。実質的に20代を仕事でスルーして、その前の学生時代の感覚が残ったままの彼女には、当時と何が違うのか本気で分からなかったといいます。

とはいえ、振り返れば言うほどの妥協もできていなかったそうです。狙っていた男性は最低でも「平均以上」の男性。容姿もそうですが、子供にかかるお金や都内での生活を考えると、どうしても平均年収+100万円、つまり年収500万円程度を超える男性しか考えられなかったといいます。また自身も500万円程度の年収があるので、同じくらいかやや上の収入がある人がよいという考えもあったようです。

その後も彼女は飲み会での婚活を続けたものの、いっこうに結果は出ませんでした。この頃には飲み会の度に、失敗のダメージを感じていたといいます。

そのような中で始まってしまったのが、例の新型コロナウイルス騒動……。この後、彼女の婚活はどうなるのでしょうか? 後編【コロナ禍のアプリ婚活で…アラフォー女性が気づいた“あらがえない事実”】にてお届けします。

※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。