猛烈に後悔しているお金のこと

在職中にはオイルショックを皮切りに、昭和バブルの崩壊、リーマンショックなど大きな経済不況にも何度か見舞われましたが、会社はその都度営業エリアを拡大したり新業態を投入したりするなどして乗り切ってきました。

ひと回り年下の現社長は、他社での修行を終えて入社した時から私が指導係となってサポートしてきただけに、昨年、創業75周年の記念パーティーに招待された時は感無量でした。

自分のサラリーマン時代を振り返ってやり残したことはないのですが、今、私が猛烈に後悔しているのがお金のことです。

といっても、サラリーマン時代に毎日のように豪遊して散財したとか、ギャンブルにはまって大きな借金を背負ったという話ではありません。

自分で言うのもなんですが、私は本当に「普通のサラリーマン」でした。収入も人並みなら、結婚して専業主婦の妻との間に2人の息子をもうけたというライフスタイルも、私の世代ではごく一般的なものだと思います。

その私たち夫婦が今受給している年金は月額に換算して22万円ちょっとです。これも、厚生労働省が「モデル世帯」として紹介している、サラリーマンの夫が平均的な収入で40年間勤務した場合に受け取る世帯の年金額(妻は専業主婦)とほぼ同じです。

困っているのは、月額22万円の年金では、この先とても暮らしていけそうにないことです。