長期運用、自分が進むべきフラグを立てる ─ 計画性ある運用が安心の近道 ─  

実行するタイミングですが、これには絶対この時期というのはありません。しかしこれらを実行しようと思うキッカケが加入者個々にある訳ですので、このキッカケが発生する時を一般的なタイミングとしてお話しします。

加入者が今自分のやっている運用に対して「変えよう」と思うという事は、自分の運用を見直している訳です。実は長期運用において、この見直すタイミングが大変重要であり、ぜひ皆さんにも意識付けしていただきたい事です。DCは長期運用のため、最初は興味があって積極的だった加入者も、時間の経過と共に運用に対する意識が薄くなってしまいます。特に企業型DCをやっている加入者に多く見られますが、そのまま何年・何十年と放置してしまっているケースを多々見ます。

一般的なタイミングとして参考にしていただきたい時期が2つあります。1つは加入者に対して記録管理運営管理機関よりご自宅に送られてくる、運用に関するお知らせが手元に届いた時や、ご自身の誕生月などです。一年の中でわかりやすいタイミングを見直し実施時期と設定されると無理なく対応できるはずです。

もうひとつが、世代が変わった時や人生において大きなライフイベントが発生した時などです。こちらも一般的に活用されています。世代が変わった時と言うのは、20代から30代、30代から40代という具合に、ご自身の年齢周期を10年で見た上で実施する方法です。また、人生における大きなライフイベントとは、結婚や出産、お子さんの入学・卒業など、ご自身だけでなく、家族として発生するイベントをキッカケにされても良いかと思います。

DCは長期運用ですので、大切なのは加入者ご自身が計画性を持って運用する事です。計画性を持った運用を行う上で、ご自身で決めたタイミングで運用の見直しを行い、必要に応じてスイッチングや配分変更を適切に実行できるようになれば、年金受給時には、皆さん笑顔で新たな人生をエンジョイできると思います。ぜひ、ご自身なりの安心運用を作ってみてください。