アプローチは異なるが目的は同じ ─ DC運用本来の目的を達成するには ─
前述の通り、加入者がスイッチングを行い『商品Aを売却して元本確保型商品Dと新たな投資信託商品Eを購入』した理由は、商品Aは値動きが大きくプラス(利益)に作用していた商品ですが、せっかく大きく利益が出ていても、そのまま放置しておけば今後値下がりしてしまう可能性がある(当然その逆もあります)からです。そこで、加入者はスイッチングを実行し、商品Aを売却して利益として確定させるために商品Dを購入。そして、これから大幅に利益が出そうな商品Eを新たに購入したという訳です。
次に加入者が『商品Bを40%、利益が少なかった商品Cを10%』に配分変更をした理由は、リスク・リターンの大きい商品Bと小さい商品Dを比較し、商品Bを多く運用する方が利益を多く得られると判断したためです。
もうおわかりだと思いますが、この加入者が行ったスイッチングと配分変更の目的は運用によって利益を多く得るためであり、他の加入者の皆さんも、現在行っているDC運用で多くの資産を受給するためには、こうした行動が不可欠だという事です。とはいえ、これまで実行した経験のない方や初心者の方にとっては少し難しく感じるかもしれません。しかし加入者がDCを運用していく上で、自主的に利益を増やす方法はこれしかありません。
これらの行動については、別の機会でもう少し詳しくご説明しようと思いますので、まずはこのスイッチングと配分変更の仕組みをご理解いただき、ご自身が運用していく上で実行するタイミングが来るということをぜひ覚えていただきたいと思います。ではその実行のタイミングというのは一体いつなのか、それについてお話ししたいと思います。