信頼を仕事獲得につなげる「コントリビューション」

仕事の獲得には、信頼の獲得が欠かせないのは言うまでもありません。相手の信頼を得るには、仕事の能力や実績だけでなく、基本的な人間力が必要です。人間力とは、言い換えれば、まずは相手に貢献するという「コントリビューション(Contribution)」の精神。仕事が欲しいという「テイク(take)」ばかり追い求めていては、何も得られません。

これから事業をスタートさせる、もしくは拡大させたい人が最初にすべきことは「リターンを得ることを考えずに、自分を差し出す」こと。「学ばせていただく」という精神で、何でもいいから貢献する。そうすることで自分が成長し、信頼も勝ち得て、結果として仕事が得られる……ということだと思います。

「有益な情報を発信し続け、マーケット(顧客)を動かす」マーケティングの神髄は、このコントリビューションの精神にこそあるのではないでしょうか。

「自分の実績」は赤裸々に、惜しみなく公表する

ここからは少し、Webマーケティングにも触れたいと思います。

SNSなどWebでの情報発信は、「定期的に継続できる範囲」で、「複数のサービスを活用」して行った方が良いと考えます。

やはり、人の目に触れる機会は増やした方が良いですし、フォロワー数がそれなりに多くなれば影響力も増していきます。それがもちろん、仕事にもつながるというのもありますが、FPとしてのお金の情報発信が多くの人の助けになるというのが第一ではないでしょうか。

私が仕事で利用している主なSNSは、Facebook、Twitter、YouTubeの3つですが、このほか、Webメディア「Mocha(モカ)」や、ポッドキャスト番組「マネラジ。」も運営しています。

起業して以来、最も高い頻度で活用していたSNSはFacebookでしたが、2018年の後半からはTwitterのほうをより多く活用するようにしています。理由としてはTwitterの方が速報性・拡散性が強く、幅広い年代で利用されているからです。Facebookは利用者層が高齢になってきており、また拡散性はTwitterに劣ります。

私のFacebookの用途は、

・テレビ、ラジオ、書籍、雑誌、ウェブ媒体などの掲載情報 ・セミナーや講演などの実施告知 ・自社制作しているYouTube番組「Money&You TV」、ポッドキャスト番組「マネラジ。」の告知 ・趣味、プライベート情報、日々感じたこと

といった具合に、ビジネスの活動報告や告知、プライベート情報の発信に利用しています。

一方、Twitterでは、これらに加え、世の中に流れている記事・ニュースに対して自分が思うことや、あとでじっくり読みたい記事・ニュース、シェアしておきたい記事・ニュースなどにコメントをつけて投稿しています。Facebookと異なり、気軽につぶやけるので投稿の頻度も自然と高くなっています。

FacebookやTwitterについては、個人アカウントだけでなく、自社のアカウント、さらに自社メディア「FP Cafe・Mocha」のアカウントも用意しています。その2つのアカウントも、メディア掲載やセミナー情報、配信記事のお知らせに使っています。

仕事上の活動報告は、どんな小さなことでも赤裸々に、可能な限り公表すべきだと考えています。なぜなら、自分たちの活動をきめ細かに公表することが、「きちんと企業活動を行っている」という信頼性をアピールすることにつながるからです。そしてそれが、新しい友人と知り合うきっかけになったり、ビジネスにつながったり……といったことも往々にして起こるのです。

最後になりますが、こういった情報発信は「継続」が鍵です。コツコツ継続することは大変なことですが、その分見返りが大きいのも事実ではないでしょうか。

WebメディアやYouTube番組などを運営していても、最初はなかなか芽が出ませんでしたが、継続しながらトライアンドエラーを重ね、少しずつ結果が出てきたという具合です。

とはいえ、まだまだ志半ば。顧客に感動を与え続けて、FPとして、一緒に世の中をより良いものに変え、もっともっと上を目指していきたいと思います。

コロナショックにより、今後ますますマネープランや家計改善の重要性が認識されていくのではないでしょうか。自己ブランディングとマーケティングを通じ、高まる需要を逃さず捉えていきましょう。