「ミライのためのファイナンシャル・ウェルビーイング戦略」の連載も今回が最終回です。令和において、世帯構造の変化やライフスタイルの多様化が一層顕著になっています。「家計のウェルビーイング(家庭の経済面で安心感のある良い状態)」とは、各世帯が自らの経済状況を管理し、必要な選択をすることで、現在及び将来にわたって、経済的な観点から一人ひとりが経済的に安心し、多様な幸せを実現している状態とされます。「ファイナンシャル・ウェルビーイング(Financial Well-being、以下FWB)」という言葉で表されることが増えています。
家計のウェルビーイングとは
一人ひとりのFWBを向上させていくポイントは、①ライフプランやマネープランの作り方、金融商品・サービスなどの情報や知識を金融経済教育で習得し、自身の家計に応用するスキルも身につけること(FWB向上のための金融リテラシーの習得)、②金融リテラシーを活用し、家計において実際の金融行動に踏み出すことが挙げられます。
金融リテラシーを生活術として身につけ、中長期的な視点で生活設計、家計管理、資産形成に取り組むことが一層重要になります。