前編では、東北地方在住の会社員・佐藤恵美子さん(仮名)がインフレ対策として始めた習慣・やめた習慣についてお伝えしました。
後編では、佐藤さんが「これは失敗だった!」と反省したインフレ対策と、最も効果があった電気代削減の成功体験について聞きました。
●前編:「また値上げ?」インフレの波に負けたくない…決意の40代会社員が物価高で始めたこと・やめたこと【読者体験談】
「これは失敗だった!」安さを追求しすぎた非効率な節約
コンビニでの「ついで買い」をやめ、水筒を持ち歩き、お菓子は業務用スーパーでまとめて買うように変えただけで、月に6000円近く浮きました。これは、小さな利便性にお金を払いすぎない、という意識改革になりました。
一方で、「これは失敗だった!」と反省したインフレ対策もあります。それは、底値を追いかけすぎた非効率な節約です。
以前、卵が少しでも安い店を探して、車で片道15分かかるスーパーまで行ったことがありました。確かに卵は20円安く買えましたが、往復のガソリン代や、移動に費やした時間、そしてその店で「ついでに」買ってしまった不要な特売品を考えると、トータルで見ると完全にマイナスでした。
節約は手段であって目的ではありません。時間と労力を無駄にするような「ケチケチ行動」は、結局一番の浪費だと痛感しました。それ以来、多少高くても、生活圏内の店でまとめて買うシンプルなスタイルに戻しています。
