今回のマーケットトークのテーマは「円急落の持続性」です。高市自民党総裁の誕生によって円が急落した背景や今後の見通しを解説します。
今週のドル円相場は、臨時総裁選挙で高市総裁が選出されたことを受け、窓を開けて急上昇しました。その後もじり高に推移し、153円台を記録しています。しかし、10日に公明党が連立政権を離脱するとの報道や週末を控えたポジション調整などから、151円台前半まで軟化して週末を迎えました。(スライド3)
今週はドル円に限らず、円が急落しました。ユーロ円やスイスフラン円が史上最高値を更新したほか、カナダドル円が一時は年初の水準を回復しました。(スライド4)
著者情報
内田稔
うちだみのり
高千穂大学 教授/FDAlco 外国為替アナリスト
1993年慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。マーケット業務を歴任し、2007年より外国為替のリサーチを担当。2011年4月からチーフアナリストとしてハウスビューの策定を統括。J-Money誌(旧ユーロマネー誌日本語版)の東京外国為替市場調査では、2013年より9年連続アナリスト個人ランキング部門第1位。2022年4月より高千穂大学に転じ、国際金融論や専門ゼミを担当。また、株式会社FDAlcoの為替アナリストとして為替市場の調査や分析といった実務を継続する傍らロイターコラム「外国為替フォーラム」、テレビ東京「ニュースモーニングサテライト」、News Picks等でも情報発信中。そのほか公益財団法人国際通貨研究所客員研究員、証券アナリストジャーナル編集委員会委員も兼任。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカルアナリスト協会認定アナリスト、国際公認投資アナリスト、日本金融学会会員、日本ファイナンス学会会員、経済学修士(京都産業大学)
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