9/15週のポイント

では来週の予定やポイントを見て行きましょう。

来週は16日にアメリカの8月小売売上高、週末に日本の消費者物価指数を控えていますが、やはりメインイベントはFOMCです。利下げが確実視されている上、50bp利下げも意識されているだけに、利下げ幅が25bpだった場合、むしろドルが持ち直す可能性もあります。この為、来週のドル円が下落するとすれば利下げ幅が50bpに及ぶか、または市場予想を上回る利下げ見通しが示された場合でしょう(スライド 10)。

 

その点、来週は25bpの利下げを予想します。理由は5点です。まず、後述する通り、個人消費を柱とする内需が悪くありません。関税交渉が終わっていないためFRBも関税による物価への影響を見極め切れていない段階です。関税交渉が終われば企業も採用を活発化させる可能性もあるでしょう。株価が最高値圏で推移している中、50bpもの利下げを行うと株価の上昇と資産効果による消費の刺激により、インフレをさらに助長する面もあります。そもそも、インフレへの警戒が不要になった状況でもありません。さらに、50bp利下げは市場に誤ったメッセージを発するリスクがあります。即ち、FRBの失策を露呈させたり、必要以上に景気が悪いとのメッセージと映ることです(スライド 11)。