◆「ゴールド」や「米国成長株」が順位を上げた理由

4月の売れ筋ランキングで第4位にジャンプアップした「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」は4月の株価急落場面で株式ファンドとは異なる強さを見せた。同ファンドは金の現物に投資していて、そもそも投資対象が異なるために株式ファンドとは動きが違うのは当然のことだが、近年は株式と債券の連動性が高まるなど、本来は異なる性格の資産でも同調する傾向が強まっている。それだけに、「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」が株式市場から離れた動きをした効果は見逃せない。4月末にかけてファンドの基準価額は緩やかに上昇したこともあって、同ファンドへの注目度が一段と高まることになったと考えられる。

また、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Bコース(為替ヘッジなし)」は、「S&P500」インデックスファンドに対して4月の株価急落時における下値抵抗力の強さ、また、その後の反発局面での価格回復力という両面で優れたパフォーマンスになった。この運用実績が売れ筋ランキングの順位にも反映されたと考えられる。

執筆/ライター・記者 徳永 浩