◆国内株アクティブファンドに下値抵抗力

国内株ファンドでは「ストックインデックスファンド225」が売れ筋第3位になっているが、第5位以下に「三井住友・配当フォーカスオープン」、「スパークス・新・国際優良日本株ファンド『愛称:厳選投資』」、「One国内株オープン『愛称:自由演技』」といった特徴のあるアクティブファンドが並んでいる。

2025年の年初からの動きを振り返ると、「高水準の配当を継続できる銘柄に投資する」という観点で投資銘柄を選別している「三井住友・配当フォーカスオープン」がインデックスファンドの「ストックインデックスファンド225」を大きく上回るパフォーマンスを残している。2025年3月末時点のポートフォリオの配当利回りは3.9%でTOPIX(東証株価指数)の2.6%を大きく上回っている。市場が弱気に傾いている時には、一定水準以上の配当利回りがある銘柄群は下値抵抗力が強く働く特徴が発揮されている。

また、「One国内株オープン『愛称:自由演技』」や「スパークス・新・国際優良日本株ファンド『愛称:厳選投資』」は3月までの下落局面ではインデックスファンドを上回る下値抵抗力を見せた。4月になって「スパークス・新・国際優良日本株ファンド『愛称:厳選投資』」がインデックスファンドをアンダーパフォームしてしまっているがわずかな違いしかない。米国の関税の影響を国内企業がどのように受け止め、業績への影響を回避する経営ができるかは、現在、企業各社が知恵を絞っているところであろうし、その対策の効果について正しく業績に落とし込んで把握できるかどうかは、運用会社のアナリストやファンドマネジャーの腕の見せ所でもある。今後の動向に注目したい。

 

執筆/ライター・記者 徳永 浩