シニア層ほど「配当金・利息から得た資金」を新NISAに投入
続いて、年代別の傾向を詳しく見ていこう。特徴的な傾向として60代、70代男性は「退職金」を活用して新NISAで金融商品を購入している割合が高い。特に60代男性は18.2%にも上っている。
新NISAにおける購入資金(性別、年代別)
※複数回答可
70代は男女とも、他の年代と比べて「配当金・利息から得た資金」、「旧NISAの保有銘柄の売却資金」 および「課税口座(NISA以外)の保有銘柄の売却資金」 を新NISAの購入資金源にしている割合が高い。
一方、「預金・給与所得・年金」を資金源にしている割合が最も高いのは50代女性(83.2%)。男性では30代が81.9%と最も高かった。このようにいわゆる定期収入を資金源とする割合が高いのは男性は30代、40代、女性は40代、50代だ。
なお60代以上では、「預金・給与所得・年金」の割合が相対的に低くなり、代わりに、「配当金・利息から得た資金」の割合が高めとなる。シニア層はこれまでの投資から得た収益を新NISAに再投資している傾向にあるようだ。
興味深いのは「相続による資金」の活用。最も高いのが60代女性で9.9%となっている。
調査からは新NISAが幅広い年代で利用されており、多くの人がその資金源に給与や年金、これまでの預金などを活用していることが分かった。毎月の給与からつみたて投資枠を使って定額を積み立てるなど、新しい資産形成のスタイルを確立しつつある新NISA。活用することで将来に備える人が増えている現状からは、積極的に資産形成に挑む姿が見える。「貯蓄から投資へ」。人々の投資行動は着実に変化し始めている。
●ところで新NISAで投資する人の年収はどのくらいなのか。関連記事「富裕層だけの制度ではない「新NISA」、利用者が最も多い意外な? “年収帯”とは」 にて解説している。
調査概要:「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」 調査主体:日本証券業協会 調査対象:2024年に新NISAで金融商品を購入した7610人 調査時期:2025年1月 調査方法:インターネット調査