政策金利引き上げを「知らなかった」は48%にのぼる

政策金利を0.5%に引き上げるという歴史的な政策転換だが、世間での認知度はどの程度なのか。今回参考にするのはクラウドファンディングサービスを提供するLENDEXによる、20代から60代の男女300人を対象とした調査だ。

結果をみると、「知らなかった」と回答した人が48%と半数近くにのぼった。住宅ローンを組むなど、金利について意思決定を行う立場でない限り、関心が薄いのだろうか。株式市場や為替市場での注目度の高さに比べるとギャップがあるようだ。

もっとも日銀も金利急騰による経済の混乱を最小限とすべく、かなり慎重に政策金利の引き上げを進めているといわれる。そうした配慮も今回の結果につながっているのかもしれない。

出所:LENDEX 調査名:政策金利に関するアンケート

政策金利引き上げの影響を知りたい人は6割超

大学で経済学などを専攻しない限り、なかなか政策金利の引き上げによる経済への波及の仕組みを学ぶ機会はないだろう。調査でも「政策金利が引き上げられると、どんな影響があるか分かりますか」と質問しているが、「だいたい分かる」と回答した人は11.6%。「少しだけ分かる」(35.3%)を足しても、理解している人は半数にとどかなかった。

一方で、そうした影響を「知りたい」(=「知りたい」+「少しだけ知りたい」)と考えている人は61.5%にのぼった。政策金利は知らなくても物価高騰を肌で感じている人は多いはず。物価と深く結びつく政策なだけに、関心を持つ人は少なくないようだ。

出所:LENDEX 調査名:政策金利に関するアンケート

調査概要 調査主体:株式会社LENDEX 調査名:政策金利に関するアンケート 調査対象:20代~60代の男女300人 調査期間:2025年2月14日