終活で整理するのは「お金」「モノ」そして「情報」

世間で終活といえばどのような活動が思い浮かぶのか。今回参考にするのは女性誌「ハルメク」の発刊で知られる株式会社ハルメク・エイジマーケティング ハルメク生き方 上手研究所が50~79歳までの男女、合計2016人を対象に行った終活に関する意識調査だ。

調査ではまず、終活をどのようなものだと認識しているか質問を投げかけている。最も回答率が高いのは「金融口座・金融商品の整理」(42.3%)という結果に。次点は「家具や家の中の荷物整理・処分」(35.1%)だった。また、自分にもしものことがあった場合に、残された家族がさまざまな判断を下したり手続きを進めたりするために必要な情報を整理した覚書を意味するエンディングノートの認知度も決して低くはないようだ。「エンディングノートの記入」は(26.7%)で3位だった。

出所:ハルメク 生きかた上手研究所調べ

そのほかには「パソコン内やSNSなどのデータの整理・消去」(26.5%)、「インターネットやSNSなどデジタル関連の登録・加入サービスの情報整理」(22.7%)が20%を超えた。IT社会になり、お金やモノだけでなく、情報もまた生前に整理する対象となりつつあるのかもしれない。

気になるのは「お墓の整理・墓じまい」が前回から6.3ポイント増加(18.8%→25.1%)し「お墓の準備」(24.0%)を上回る割合になった点だ。同社の調査では近年の「〇〇じまいブーム」が背景にあるのではないかと分析している。

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