ここにきて金利が上昇ピッチを上げている…!

日本の金利が上昇しています。

「金利」とは、お金の貸借にかかるコストのようなもので、お金を借りたい人が、貸してくれる人に対して支払うのが基本です。

これまで金利は、ほぼゼロの水準で推移していました。過去を振り返ると、1990年代の国内金利は年6%台をつけたこともありました。

それがバブル経済の崩壊や、相次ぐ金融機関の倒産に伴う金融不安、長期化したデフレ経済などにより、その局面に応じて多少の上下はあったものの、長期トレンドとしては低下し続け、2016年2月から2022年1月までは、10年物という長期金利でさえ、年0.1%を割り込むほどの低水準で推移しました。

それがここに来て一転、上昇ピッチを上げています。

まず長期金利ですが、コロナ禍の直前である2019年8月時点では、-0.273%まで低下していたのが、2025年3月10日には一時、1.575%まで上昇しました。これは2008年10月以来の水準です。

次に短期金利ですが、日銀の金融政策を反映して推移する無担保コール翌日物金利の月中平均は、2016年3月から2024年2月までマイナス圏で推移していましたが、2025年2月時点では0.478%まで上昇しています。