物価、96.1%の人が「上がった」と回答

日銀では四半期に一度、「生活意識に関するアンケート調査」を実施している。物価については1年前との比較を質問しており、その結果は「上がった」と回答した人が実に96.1%にも上っている(「かなり上がった」と「少し上がった」の合計)。

現在の物価に対する実感

(図表)現在の物価に対する実感
 
出所:日本銀行「生活意識に関するアンケート調査(第102回<2025年6月調査>)」
 

より具体的には、「かなり上がった」が75.3%、「少し上がった」が20.8%となっており、両者を合わせるとほとんどの人が物価上昇を実感しているといえる。

なお、1年前と比べて物価が上がったと答えた人にその感想を尋ねたところ87.4%の人が「どちらかと言えば、困ったことだ」と回答している。

また、1年前と比較した物価について具体的にどの程度、変化したと思うかを数値でも聞いているが、その結果、平均値はプラス19.5%となった。つまり1年前より2割程度、物価が上がったと感じている人が多いということだ。

日常の買い物で、「以前より値上がりした」、あるいは「価格は変わらないが、内容量が減った」などといった実感は多くの人にあてはまるのではないか。そうした小さな変化の積み重ねが物価高の現実を浮き彫りにしている。この傾向はいつまで続くと人々は見込んでいるのか。