必要な老後資金、理想と現実に大きなギャップ
最後に、老後資金についても見ておこう。同調査で「必要な一人あたりの老後資金」を持ち家層と賃貸層に尋ねたところ、結果は次のとおりとなった
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最も多かったのは、「持ち家層」が「2000万円台」(23.8%)、そして「賃貸層」は「1000万円台」(18.9%)となった。
このように、老後資金の理想額の最頻値には「1000万円」の開きがあり、「持ち家層」の方が多めに見積もっていることが分かる。固定資産税や修繕費といった、住まいにかかるコストを意識していることが背景にあるのかもしれない。
では持ち家層と賃貸層は実際に、どれくらいの老後資金を準備できているのだろうか。「準備できている一人当たりの老後資金」については、次のとおりとなった。
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「持ち家層」「賃貸層」のどちらも、最多は「1000万円未満」。つまり多くの人が「理想とする老後資金」と「現実に準備できている金額」との間に少なからずギャップを抱えていることが分かる。
ここまで見てきたとおり、多くの人が老後に対して不安を抱えているものの、「持ち家層」「賃貸層」でやや理由は異なるようだ。調査結果を参考にしながら、住まいや資金計画を見直してみてはどうだろうか。“今できる対策”を行うことが、将来の不安を小さくすることにつながるはずだ。
《調査概要》 調査名:「第3回老後の住まいとお金に関する調査」調査主体:株式会社And Doホールディングス 調査期間:2024年9月3日~18日 有効回答数:50歳以上の持ち家に居住:787人、賃貸に居住:169人 合計:956人 調査方法:インターネット調査