31駅で平均価格が2倍超に
中古マンションの価格上昇率は最寄り駅によってどれほど違うのか。今回参考にするのは、不動産関連サービスを手掛けるマーキュリーによる調査。首都圏、関西、東海で2019年および2024年に流通した、流通時の築年数が10年以内の中古マンションが対象だ。2019年の平均価格と2024年の平均価格から相場上昇率を算出し、ランキング化している。

調査結果を見ると、ランキング1位は「神谷町駅」だった。東京都港区にある東京メトロ日比谷線の駅で、両隣は六本木駅と虎ノ門ヒルズ駅というオフィス街にあり、駅から少し歩くと東京タワーや芝公園もある。上昇率は2019年相場の約3.13倍にあたる213%に達した。
2位は「白金高輪駅」だ。神谷町駅と同じく港区にある東京メトロ南北線の駅で上昇率183.2%(約2.83倍)。3位は「品川駅」で上昇率174.9%(約2.75倍)だった。
いずれの駅も2019年時点で1㎡当たりの中古マンション平均価格が100万円を超えており、2024年までの5年間でさらに上昇した。たとえば1位の神谷駅は2024年の1㎡当たりの中古マンション平均価格は約500万円を超えている。ランキング上位50駅で見ても、平均価格が2倍超に増えた駅は31にのぼった。